prasthana 2021AW collection 7.23 [FRI] start

prasthana co., ltd. 代表/デザイナーの武井です。


NEWSの更新作業が定着せず、前回の記事からまた相当な時間(3ヶ月!)が経ってしまいました。
この間にも世界は目まぐるしく変化していますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕はといえば千駄ヶ谷の直営店を昨年末にオープンして約半年強、現在はprasthana 2021AW collectionの立ち上がり準備と、さらに来季2022SS collectionの企画が大詰めといった状況の中にいます。
ちょうど今くらいの時期は、量産立ち上がり&来季の展示会準備と、業務が渋滞しているタイミングなのはもはやお馴染みなのですが、今年も例に漏れずなかなか濃密な時間を過ごしています。

さて、掲題の通り、7月23日(金)にprasthana 2021AW collectionが全国一斉立ち上がりとなります。
(弊社ECサイトの更新は後日となりますので、まずは全国の取扱店様にてご覧下さい。)

 

 

今シーズンは、スタイリングJunya Chino氏、フォトグラファーJohn Clayton Lee氏、ヘアメイクTakayuki Nukui氏、という布陣でルックを撮影しました。
21AWコレクション、いくつかあるキーワードのうちの大きな一要素として、素材感への拘りがあります。
超上質なウールを始めとした奥行きのある生地の表情を最大限に表現する為、ルック撮影はロケではなくスタジオで行いました。
生地感をしっかりと捉えつつ、巧みなライティングによる陰影に彩られた写真の質感は、過去シーズンには無かったテンションのアウトプットとなっているかと思います。
企画の立案からパターン作成/修正、サンプル作成という工程が内に籠るというか、自分自身がコレクションと向き合う作業なので、自分以外のスタッフと共に作り上げるルック撮影という行為は、毎回新鮮な驚きがある最高の体験となっています。
熱が見て下さる皆様まで届いていたら、更に最高です。
21AW展示会時、敬愛する業界の大先輩からある言葉を頂きました。


曰く、[これまでのコレクションにも素材の選定やシルエットなど、光るものはあったが、所謂洋服としての外連味に欠けるところがあった。しかし今回のコレクションには特有の色気が出てきており、非常に良かった。]


僕は自分で言うのもなんですが割と真面目に物事に取り組むタイプで、デザインに関しても例外ではありません。prasthanaというブランド像を実直に作り上げてきた自負はありますが、あくまで自ら作り上げた型の中に収まるような表現に終始していなかったか、鑑みる機会となりました。
他の分野、例えば音楽なんかでも演奏技術が高い事が最良かというと、必ずしもそうでもなかったりします。
最低限表現したい事をアウトプットできるだけの技術を備えている事はもちろん大前提として、衝動や情熱みたいなものが技術を凌駕するシーンはこれまでに幾度となく体験してきましたし目撃もしてきました。
表向きの装飾性やアイキャッチになるデザイン、という表層的な発想とは別次元の外連味を磨き上げ、積み上げてきたprasthanaのブランド像に融合していきたいと決意を新たにしております。

21AWデリバリーは今回の1st、8月に2nd、9月に3rdと続きます。
宜しくお願い致します。